住宅設計演習を終えて

2016年度の芝浦工業大学建築学科2年の住宅設計演習が終了しました。

半年かけて、3つの課題に取り組みました。課題を進めるにつれて、多くの学生が成長していくのが実感できました。

最終課題の講評会に残った作品はどれも力作ぞろいで、例年に比べると全体のレベルが高く、底上げされました。

大きな傾向として、画力の向上が見られました。絵がうまい、レイアウトが綺麗にまとめられているという事実は重要です。そして絵の解像度が高い。なにか学生の意識が変わってきているのかもしれません。

古い例えですが、コンピュータゲームのグラフィックがインベーダーゲームやゲームウォッチなどの初期のシンプルなドット絵から、ファミコンやスーパーファミコン、PCエンジン、プレイステーションなどへと解像度が高くなり、グラフィクが向上していった流れに似ています。

いまや高解像度の精密なグラフィックは特別ではなくなりました。また、PCを使えばそういったものを自分でつくることができるようになりました。熟練した技術は不要です。テクノロジーの進歩により、多くの人にとって、手の届く距離に近づきました。

建築は保守的な業界なので動きは遅いのですが、けっきょくのところ、時代の流れにはしっかりと影響を受けて左右されています。ネットを巡回すれば、さまざまなデザインのウェブサイトを閲覧できます。それらは当然のようにきちんとデザインされて、レイアウトされていて、アクセシビリティも高い。画面上でグラフィックに触れる機会は格段に増えています。幼少期からそれらに触れて育っていれば目が肥えて、リテラシーが高くなって当然といえます。

こういったテクノロジーはこれからもどんどん進歩していき、逆方向に向かうことはないと思うのですが、いったいこれがどこまでいくのか、まったく予想できませんね。